1. 打上げ概況サマリー
■ 打ち上げ概況 2025年11月は、世界で計31回の軌道打ち上げが行われ、うち30回が成功しました(成功率96.8%)。SpaceXが全打ち上げの約4割(13回)を占めたほか、中国も国家・民間あわせて9回を実施するなど、米中が高い頻度を牽引しました。
■ 主なトピック
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New Glennの鮮烈なデビュー: 米Blue Originの大型ロケット「New Glenn」がついに初飛行に成功し、火星探査機を軌道へ送り出しました。Falcon HeavyやStarshipに続く大型輸送手段の実用化であり、今月の最大のハイライトとなりました。
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SpaceXの圧倒的な物量: 月間13回(2~3日に1回)というハイペースを維持。特にライドシェア専用便(Bandwagon, Transporter)を同月に2回実施し、計160機近くの小型衛星を軌道に投入して市場を席巻しました。
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有人宇宙飛行の交錯: 中国は「神舟22号」、ロシアは「ソユーズMS-28」と、2つの有人宇宙船が相次いで打ち上げられ、それぞれの宇宙ステーションへ向かいました。
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各国の基幹ロケットが堅実な成果: 韓国の「Nuri」4号機、欧州の「Ariane 6」、インドの「LVM3」、そして中国(CASC)の「長征シリーズ」といった各国の国家・基幹ロケットはいずれも打ち上げに成功し、信頼性を示しました。一方で、中国の民間企業による「Ceres-1」は軌道投入に失敗しており、新興企業の課題が浮き彫りとなりました。
2. ロケット打上げ実績

3.2025年11月ロケット関連記事
主なトピック: Vega-C復帰準備、韓国Nuri、New Glenn初飛行
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Beyond Gravityが韓国衛星搭載でVega-Cに技術提供 -
関連ミッション: 20251201-VegaC
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備考: 12月1日に打ち上げられたVega-Cロケットのフェアリング技術と、搭載された韓国衛星(Kompsat-7)に関する技術記事。
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ESAがHydroGNSS衛星2機を打ち上げ水循環観測の即応性を向上 -
関連ミッション: 20251128-Falcon9 (Transporter-15)
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備考: Transporter-15ミッションで打ち上げられたESAの小型衛星に関する公式発表。
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ギリシャ、5基の小型衛星運用で国内の災害監視と安全保障体制を強化 -
関連ミッション: 20251128-Falcon9 (Transporter-15)
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備考: 同ミッションに搭載されたギリシャ製CubeSatの詳細。
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4.参考データ・データの出所(11月分)
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基礎データ:Jonathan’s Space Report (JSR)
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No. 851 (2025 Nov 19発行) – 11月前半のデータ
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No. 852 (2026 Jan 5発行) – 11月後半のデータ
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※ロケットの打ち上げ日時、成否、搭載衛星の基礎リストとして使用。
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関連記事・背景情報:AstroNavi
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2025年11月アーカイブ
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※Transporter-15搭載衛星(ESA, ギリシャ等)の詳細確認、New Glenn初飛行やVega-C復帰準備に関する背景情報の補完に使用。
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補完データ:SpaceX Official / Space News Media
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SpaceX Mission Overviews
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※JSRデータでは詳細が不明瞭だったライドシェアミッション(Bandwagon-4の18機、Transporter-15の140機)の正確な機数と内訳の特定に使用。
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5. データの信頼性と注記
- 本稿の打上げ回数および成否は、公開打上げログおよびJonathan’s Space Report(JSR)を一次基準としている。
- 衛星・宇宙船の機数は、事業者公式発表(例:Transporter-15=140機)を優先し、
公表情報が限定的なライドシェアについては推定を含む。 - 事実情報(打上げ日、成否、機数)自体に著作権は発生しないが、
本稿における分類、推定ロジック、編集・表現はAstroNavi独自の著作物である。
引用の際は「AstroNavi調べ」と明記の上、リンクを付されたい。
