1. ロケット打上げサマリ

■ 打ち上げ概況 2025年12月は、世界全体で計40回(1日あたり1.3回)という、単月としては過去最多級のロケット打ち上げラッシュとなりました。成功率は95.0%(38勝2敗)と高い水準を維持したものの、その失敗の全てが北東アジア(日本・韓国)で連日発生するという衝撃的な結末を迎えました。

■ 主なトピック

  • SpaceXが年間最多打ち上げ記録を更新: SpaceXは12月もハイペースで打ち上げを重ね、年間を通しての打ち上げ回数で過去最高記録を更新して2025年を締めくくりました。Falcon 9システムの成熟した運用能力は他を圧倒しており、世界の宇宙輸送インフラとしての地位を不動のものにしています。

  • 中国がSpaceXを上回る猛追と新型機ラッシュ: 特筆すべきは中国(CASCおよび民間)の動向で、単月でSpaceXを上回る16回の打ち上げを実施しました。数だけでなく質も進化しており、4m径の新型機「長征12号(CZ-12)」やメタン燃料機「朱雀3号(Zhuque-3)」など、次世代を見据えた新型ロケットの軌道投入を相次いで成功させています。

  • 北東アジアにおける連鎖的な失敗: アジアの宇宙開発にとっては試練の年末となりました。12月22日、日本の基幹ロケット「H3」8号機が第2段エンジンの不具合により失敗。その翌日(23日)には、韓国の民間ロケット「HANBIT-NANO」も打ち上げに失敗しました。日韓のロケットがわずか24時間以内に連鎖的に失敗するという事態は極めて稀であり、両国の宇宙産業にとって痛恨の出来事として刻まれました。

  • 欧州の復権: 長期間の飛行停止を余儀なくされていた小型ロケット「Vega-C」が打ち上げ再開に成功。Ariane 6と共に欧州の宇宙輸送における自律性を回復させる重要な一歩となりました。


2. 月間ロケット打上げ数(集計)

    3.12月の主要ロケット打ち上げ関連記事(AstroNavi)

    主なトピック: H3失敗、中国新型機成功、韓国HANBIT失敗、SpaceX記録

    2.12月ロケット打上げ明細一覧

    3. 参照リンク・出典


    集計方針

    本レポートは、2025年12月に実施された軌道投入を目的とするロケット打上げ(Orbital Launch Attempts)を対象とする。
    成功・失敗を問わず打上げ試行回数ベース
    で集計し、再利用性、事業者別、国・地域別の観点から整理した。

    集計・分類ルール

    • 一次基準: Jonathan’s Space Report(JSR)

    • 対象: Orbital Launch Attempts(弾道飛行・実証飛行は除外)

    • 成功/失敗: 回数には含め、失敗は表内注記で明示

    • 国・地域別分類: 事業主体の所属国・発射場所基準

    • 再利用区分: 当該月に実際に回収・再使用が行われた運用実績に基づく

    • 将来再利用予定機(New Glenn 等)は、当月に回収実績がない場合は使い捨て型として扱う

    著作権・利用に関する注記

    • 打上げ日、ロケット名、成否などの事実情報自体に著作権は発生しない

    • 本レポートは、上記公開情報を基に
      AstroNaviが独自に集計・分類・編集した二次的著作物である。

    • 再利用区分、国・地域別整理、表構成および編集文はAstroNaviに帰属する。

    • 引用・転載の際は
      「AstroNavi調べ(出典:Jonathan’s Space Report ほか)」
      と明記し、該当ページへのリンクを付すこと。