【要点】 インド宇宙研究機関(ISRO)は、2025年11月2日午前6時56分(東部標準時、インド現地時間午後5時26分)に、同国で最も強力なロケットであるLVM3(Launch Vehicle Mark-3)を使用し、大型の軍事通信衛星CMS-03(GSAT-7R)を打ち上げました。 CMS-03衛星は質量が9,700ポンド(約4,400kg)で、サティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられ、約16分後に静止移動軌道(GTO)に投入されました。 これは、インドのロケットがGTOに打ち上げた通信衛星としては過去最重量の記録です。 この衛星は最終的に静止軌道に到達し、インド海軍のブルーウォーター作戦向けの安全な多周波数帯通信を拡張することを目的としています。 CMS-03は、2013年に打ち上げられたGSAT-7の後継機として機能し、海軍の作戦、防空、戦略的な指揮統制に対してリアルタイムの通信を提供します。 今回の打ち上げは、LVM3ロケットにとって通算8回目の飛行であり、前回は2023年7月に無人月探査機チャンドラヤーン3号を月の南極域へ向けて打ち上げています。
【編集部コメント】 編集部による見解: CMS-03衛星の打ち上げ成功とLVM3ロケットの信頼性確立は、インドが自国の宇宙主権と国家安全保障を自前で確保する能力を飛躍的に高めたことを意味します。 特に、GTOへの投入質量が過去最大となったことは、インドが今後、より大型で複雑な衛星を静止軌道へ自力で打ち上げられるようになり、国際的な衛星打ち上げ市場におけるインドの存在感を高めるものと位置付けられます。 CMS-03は、中国がインド洋地域で海洋活動を活発化させる中、インド海軍の広大な作戦地域における通信ギャップを埋めるための戦略的に重要なインフラであると同時に、インドの宇宙技術の応用範囲の広さを示す事例です。
【出典情報】
参照情報(媒体名): Space.com 発行日: 2025-11-02 リンク: https://www.space.com/space-exploration/launches-spacecraft/india-lvm3-cms-03-military-communications-satellite-launch 企業公式リリース: ISRO: https://www.isro.gov.in/LVM3_M5_CMS_03_MISSION.html
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India Launches Navy Communications Satellite on LVM3 Rocket: https://www.tasnimnews.com/en/news/2025/11/03/3438524/india-launches-navy-communications-satellite-on-lvm3-rocket
LVM3-M5/CMS-03 MISSION: https://www.isro.gov.in/LVM3_M5_CMS_03_MISSION.html