【要点】 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型貨物輸送機HTV-Xが、2025年10月下旬に同機関のH3ロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。 HTV-XはISSのロボットアームに捕捉され、所定のバースへ誘導された。 今回の輸送貨物には、ISS滞在宇宙飛行士用の食料や実験装置、ISS用の機材のほか、ISS船内の空気から二酸化炭素を除去する現行機器より小型・軽量なDRCS(CO?除去実証システム)が含まれる。 JAXAは、DRCSのISSでの試験を経て、アルテミス計画の一環である月周回宇宙ステーションルナ・ゲートウェイへの搭載を目指している。 HTV-Xは、製造元の三菱重工業(日本)によってISSからの離脱後も最大18ヶ月間の軌道上運用が可能なように設計されている。 従来の多くの補給機が、ISSから離脱後にゴミを積載して地球大気圏に突入・焼却されるのに対し、HTV-Xは軌道上で実験プラットフォームとして機能する。 初ミッションでは、超小型衛星展開機構(H-SSOD)、レーザー式姿勢計測実験(Mt. FUJI)、展開式軽量平面アンテナの実証(DELIGHT)、次世代太陽電池の実証(SDX)という4種類のペイロードを搭載し、軌道上での長期利用を実証する。 今回の打ち上げは、H3ロケットの7機目として指定された機体での実施であり、同ロケットの打ち上げ成功は5回目となる。 【編集部コメント】 HTV-Xの最大18ヶ月間という長期滞在能力は、宇宙輸送機が単なる補給品コンテナから軌道上プラットフォームへと進化していることを示している。 この機能は、特に商業的な軌道上サービス(In-orbit Servicing)の需要が高まる中で、日本の技術が持つ競争優位性を示すものであり、今後の宇宙インフラの方向性を象徴する動きと位置付けられる。 参照情報(媒体名):The Register 発行日:2025-10-31 リンク:https://www.theregister.com/2025/10/31/jaxa_htv_x_success/ 企業公式リリース:確認できませんでした 関連記事: Astroscale orbital janitor gets within 15 meters of space junk:[リンク確認できませんでした] Germany and Japan teamed their ISS robots for seek-and-photograph mission:[リンク確認できませんでした]