【要点】英国の科学・イノベーション・技術省(DSIT)は、2026/2027年度から2029/2030年度までの4年間における研究開発(R&D)予算の配分計画を公表しました。DSITのR&D予算総額は、この期間で585億ポンドに上り、これは経済成長とAIなどの戦略的分野への投資を目的としています。主要な配分先の一つである英国宇宙機関(UKSA)には、4年間で合計27億9,800万ポンド(約5,200億円)が割り当てられ、2029/2030年度には年間7億2,000万ポンドに増加します。なお、UKSAは2026年4月1日付でDSITに統合される予定です。
最大の受給機関はUK Research and Innovation (UKRI)で、合計385億8,600万ポンドが配分され、これは高等教育機関や産業界への重要な投資を支えます。DSITのR&D優先事項は、基礎科学の保護、政府および社会的な戦略的優先事項の支援、英国企業の成長支援の3点です。この計画は、予算配分の透明性と機動性を高め、プロジェクトの遅延や不用意な支出があった場合に資金を再配分できるように設計されています。【編集部コメント】編集部による見解:英国政府が、UKSAの予算を今後数年間で着実に増やしつつ、組織自体をDSITへ統合する決定を下したことは、宇宙開発を基礎研究やAI、半導体といった国家の成長戦略の中核として、より機動的かつ直接的に活用しようとする明確な意思を示しています。合計27億ポンドを超える予算は、英国の自律的な宇宙アクセスや衛星通信能力の強化、および防衛分野への技術転用を加速させる基盤となります。
この予算の成長は、政府がR&D投資1ポンドにつき民間投資2ポンド、長期的には8ポンドの純利益を見込んでいるという試算とも合致しており、宇宙・技術分野が英国の将来の経済成長の牽引役として明確に位置付けられたと評価されます。
【出典情報】
項目詳細情報源の性質政府の公式発表(一次情報)参照情報(媒体名)GOV.UK (英国政府 公式文書)
発行日2025-10-30
リンク
https://www.gov.uk/government/publications/dsit-research-and-development-plans-to-2029-to-2030/dsit-research-and-development-rd-plans-to-20292030
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https://payloadspace.com/uk-space-agency-dsit-budget/