【要点】 英国のロザラムに拠点を置くMetalysis(金属・合金製造)は、欧州宇宙機関(ESA)が資金提供するプログラムの一環として、英国のSkyrora(ロケット開発)向けにタンタル・ニオブ合金「Tanbium」の開発と供給を行う契約を獲得した。 この合金は、ロケットエンジンのノズルや燃焼室などの部品に利用され、Skyroraの社内積層造形(AM)装置「Skyprint 2」を使用して製造される。 プロジェクトのフェーズ1は9カ月間で、材料製造のリスク低減とAMによる適用試験に焦点を当て、技術成熟度レベル(TRL)の向上を目指す。 **スウェーデンThermo-Calc Solutions AB(材料設計)**が、Integrated Computational Materials Engineering(ICME)を用いてTanbiumを設計し、性能要件に合わせて組成を最適化する。 Tanbiumは、既存合金(C103やInconel 718)に比べ、高温強度、延性、耐酸化性、レーザー加工性の向上により、部品寿命と燃焼時間の延長、および軽量化が見込まれている。

【編集部コメント】 本件は、ロケットエンジンの再使用性と高性能化にとってボトルネックとなっている**「超高温耐性材料」の分野において、欧州が国内でのサプライチェーン確立を目指す動きの一環と位置付けられる。 編集部による見解として、Metalysis独自のFFCケンブリッジ電解プロセスが、従来の溶解法では困難なタンタルとニオブの新規合金化と、AMに適した粉末形態での製造を可能にしている点は、イノベーションの鍵である。 この「Tanbium」の開発は、英国と欧州が、航空宇宙産業で一般的に米国に依存しているC103合金**からの脱却を図り、戦略的な自給自足能力を獲得する上で重要なマイルストーンとなる。

参照情報(媒体名):Metal-AM 発行日:2025-10-29 リンク:https://www.metal-am.com/metalysis-to-produce-tanbium-tantalum-niobium-alloy-powder-for-esa-project/ 企業公式リリース:確認できませんでした

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