【要点】 英国ケンブリッジを拠点とするバイオテック企業LinkGevity(抗老化治療薬開発)は、リトアニアのDelta Biosciences(医薬品安定性専門企業)と協力し、細胞の壊死(ネクローシス)を阻止する治療法を宇宙空間で試験するプロジェクト「Astro-SANITAS」を開始しました。 この治療法は、老化や疾病に関連する制御不能な細胞死を防ぎ、組織の回復力を維持することを目的としています。 宇宙は微小重力、宇宙放射線、ストレスにより生物学的な衰退が加速するため、新薬開発のユニークな試験場として活用されます。 LinkGevityは、細胞ストレス時にカルシウムイオンが細胞に流入する壊死の主要メカニズムを阻止する治療薬候補Link-001を開発中で、現在、腎臓障害を持つ患者100名を対象とした国際臨床試験を計画しています。 このプロジェクトは、英国宇宙庁(UK Space Agency)の国際二国間基金から12万ポンドの助成金を獲得しており、LinkGevityはNASAのSPACE-Hアクセラレータープログラムにも採択されています。
【編集部コメント】 編集部による見解: 今回の宇宙実験は、宇宙飛行士の長期ミッションにおける加速的な生体組織の劣化という課題を、再生医療の分野で解決しようとする画期的な試みです。 微小重力環境を**「老化現象を高速で観察する実験室」として活用するアプローチは、新薬開発のリードタイムを大幅に短縮する可能性を秘めています。 この技術が成功すれば、宇宙医学というニッチな市場だけでなく、地球上の老化や変性疾患に対する根本的な治療法を革命的に変える大きな商業的価値**を生み出すと位置付けられます。
【出典情報】
参照情報(媒体名): The Chemical Engineer 発行日: 2025-10-28 リンク: https://www.thechemicalengineer.com/news/cambridge-startup-takes-age-halting-therapy-to-space/ 企業公式リリース: 確認できませんでした
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