ユナイテッド機衝突事故、原因は宇宙からの落下物ではなく気象観測気球の可能性
【日付】2025-10-28 【要点】 2025年10月16日、米国ユナイテッド航空の1093便(ボーイング737 MAX-8)が、高度約1万1000mの巡航高度でコックピットの窓ガラスが破損する事故が発生しました。 この事故は高高度で物体が衝突した跡が見られたため、当初は隕石やスペースデブリ(宇宙ゴミ)が原因ではないかという憶測が広まりました。 しかし、米国連邦航空局(FAA)などへの報告によると、宇宙からの落下物が航空機に衝突する確率は極めて低いと見積もられています。 事故発生から4日後の10月20日、高高度気象観測気球を手掛ける米国WindBorne社が、同社の気球が衝突した可能性が高いと公式ブログで発表しました。 同社は国家運輸安全委員会(NTSB)およびFAAに予備調査の結果を提出しています。 事故機は損傷を最小限に抑え、副操縦士の軽傷で済んでおり、これはWindBorne社が気球全体の重量を1.1kg未満に抑える対策をとっていたことが功を奏したと考えられます。 同社は衝突を受け、高高度での滞在時間の最小化や、航空機回避システムの開発に着手すると述べています。
【編集部コメント】 高高度で航空機と気象観測気球が衝突した本件は、宇宙関連サービスと航空交通管理の間の新たな安全課題を浮き彫りにした事例と分析されます。 編集部による見解として、気球やドローンなど、航空管制下と宇宙空間の中間領域(ニアスペース)を利用するスタートアップの活動拡大に伴い、空域の安全確保とリスク低減のためのルール作りが国際的に重要になります。
参照情報(媒体名):sorae 発行日:2025-10-28 リンク:https://sorae.info/science/20251028-ua-1093.html 企業公式リリース:WindBorne社(米国WindBorne) https://www.windborne.com/blog/ua1093
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