【要点】
ドイツ航空宇宙センター(DLR)とドイツSYT R&D GmbH(水素タンク技術)は、2025年10月27日に、**ゼロエミッション航空**向けに共同開発した**炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製液体水素(LH2)タンクの試験体**を、ドイツのケルンで開催されたイベントで展示しました。
このタンク試験体は、実際の航空機搭載を想定した**原寸大**で製造されています。
CFRP製タンクは、液体水素を**極低温(-253°C)**で貯蔵する際に必要な、軽量化と断熱性、強度を両立させるために設計されました。
この展示は、DLRが主導するプロジェクト**“Multi-Functional Fuselage Demonstrator (MFFD)”**および**“ACT-ion”**の一環であり、将来の水素駆動航空機開発に向けた重要な中間ステップとなります。
このLH2タンク技術は、航空機のみならず、**ロケットの推進剤貯蔵**にも応用可能であり、宇宙輸送システムにおける軽量化と高性能化に貢献する可能性があります。
【編集部コメント】
編集部による見解:本開発は、航空宇宙分野におけるカーボンニュートラル実現に向けた、**軽量・高強度な極低温素材**への需要増大を示す動きの一環と位置付けられます。
CFRP製LH2タンクは、水素航空機の実現に不可欠な技術であり、その成功はロケットの推進剤タンク(特に大型ロケットの段間)の軽量化にも直結します。
宇宙産業においては、輸送コストの削減に直結する**推進剤タンクの軽量化競争**が激化しており、この極低温複合材料技術の進展は、宇宙輸送システム全体の効率向上に大きな影響を与えると考えられます。
【出典情報】
参照情報(媒体名): Composites World
発行日: 2025-10-27
リンク: [https://www.compositesworld.com/news/dlr-sy-exhibits-full-scale-cfrp-liquid-hydrogen-tank-test-item-for-zero-emission-aviation](https://www.compositesworld.com/news/dlr-sy-exhibits-full-scale-cfrp-liquid-hydrogen-tank-test-item-for-zero-emission-aviation)
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