【要約】
米国航空宇宙局(NASA)は、成層圏からのニアリアルタイム環境監視システムを開発するプロジェクトとして、米国Spectral Sciences(センサー開発)と米国Sceye(高高度プラットフォームシステム:HAPS)による提案を採択し、総額約85万ドル(約85万米ドル)の資金を付与することを決定しました。
Orbital Today
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本プロジェクトでは、Sceye社の成層圏プラットフォームに、Spectral Sciences社のハイパースペクトルセンサー技術を搭載・統合し、高高度から継続的な地球観測を行うシステムの開発・実証を進めます。
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開発の目的は、科学者や政策立案者に対し、高解像度の環境データを継続的かつ迅速に提供することです。成層圏の高高度から広範囲の陸域・海域を観測し、山火事、メタン漏れ、植生変化、火山活動など、多様な環境事象について、ピクセル単位の詳細な情報を取得することを想定しています。
Orbital Today
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この技術により、環境データへのニアリアルタイムアクセスが可能となることで、災害対応における初動時間の短縮や、気候変動対策に向けた状況把握・意思決定能力の強化が期待されています。なお、SceyeはNASAおよび米国地質調査所(USGS)との協力研究開発協定・スペースアクト協定を通じて、成層圏からの環境監視インフラ整備を進めています。
PR Newswire
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【編集部コメント】

本件は、従来の衛星軌道観測に加え、高高度プラットフォームシステム(HAPS)を活用することで、定点観測およびニアリアルタイムでの高解像度データ取得を追求する動きの一環と位置付けられます。

HAPSは、衛星リモートセンシングの弱点であるリフレッシュレート(観測頻度)や、特定エリアを継続的に監視しにくいという課題を補完し得るプラットフォームです。特に山火事やメタン漏れなど「空間分解能と時間分解能の両方」が重要となる現象に対して、成層圏からの長時間滞空・定点観測が可能なHAPSを活用することで、

環境変化の早期検知

被害拡大前の初動対応

排出源や影響範囲のより正確な特定

といった点で、衛星・航空機・地上観測を補完する新たな観測層としての役割が期待されます。

なお、本件の資金供与は、NASAによる研究開発支援・アワードに基づくものであり、システムの運用・商用サービスがすでに開始されていることを意味するものではありません。搭載試験や長期運用に向けた技術実証は、今後数年をかけて進む見込みです。
Orbital Today
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【出典情報】

参照情報(媒体名):Orbital Today

記事タイトル:NASA Backs New Stratospheric System to Track Climate Threats in Real Time

発行日:2025-11-08

リンク:https://orbitaltoday.com/2025/11/08/nasa-backs-new-stratospheric-system-to-track-climate-threats-in-real-time/

Orbital Today

公式リリース(プレスリリース):Sceye / PR Newswire

タイトル:Sceye Partners with NASA and USGS to Address Climate Change from the Stratosphere

発行日:2024-10-30(米国ロズウェル発)

リンク:

英語版:https://www.prnewswire.com/news-releases/sceye-partners-with-nasa-and-usgs-to-address-climate-change-from-the-stratosphere-302291130.html

PR Newswire

日本向け配信:https://kyodonewsprwire.jp/release/202410309127

共同通信PRワイヤー

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New Mexico Sun

記事タイトル:NASA funds project by Sceye and Spectral Sciences for stratospheric climate monitoring(タイトルは意訳)

リンク:※米地域メディア記事(NASA資金約85万ドルでの成層圏環境監視プロジェクトについて言及)
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