【要約】
米国ワシントン州レドモンドのスタートアップ Starcloud は、衛星「Starcloud-1」にNVIDIAのH100 GPUを搭載し、2025年11月2日に打ち上げた。衛星は小型約60kg級で、太陽光発電と宇宙空間での放熱を利用して高性能演算を実施する実証プラットフォームとして運用される。H100は80ギガバイトのRAMを備え、軌道上の汎用コンピュータとして従来機比で約100倍の性能を持つとされる。
本計画は、地上データセンターで問題となる電力・冷却・敷地制約を回避するため、将来的にギガワット級規模の宇宙ベース演算インフラ構築を目指すもので、商用サービスは2026年以降を想定している。
【編集部コメント】
本件は、半導体の高度化と宇宙インフラの融合が進み、「軌道上でデータ処理を行う」という新たな産業領域の実証が始まった動きの一環と位置付けられる。高性能GPUの軌道投入は、衛星通信・観測データ処理・AI推論などのワークロードを宇宙側で処理する構想を現実に近づけるもので、将来的に地上・宇宙間の役割分担を変化させる可能性がある。
【出典情報】
参照情報(媒体名):IEEE Spectrum
発行日:2025/11/03
リンク:
https://spectrum.ieee.org/nvidia-h100-space
【公式リリース】
NVIDIA Blog ? “How Starcloud Is Bringing Data Centers to Outer Space”
https://blogs.nvidia.com/blog/starcloud/
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Starcloud-1 satellite reaches space, with Nvidia H100 GPU now operating in orbit(Data Center Dynamics)
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