【要約】
米国マサチューセッツ工科大学 (MIT) の研究チームは、核反応炉や宇宙機搭載機器向けの「次世代冷却技術」の開発に取り組んでおり、特に液体冷却プロセス「クエンチ (quenching)」に着目している。
インタレスティングエンジニアリング

研究内容は、極低温の液体・気体雰囲気で発生するレイデンフロスト効果 (蒸気膜による断熱状況) を制御・崩壊させることで、冷却効率を飛躍的に向上させることを目指している。
インタレスティングエンジニアリング

この技術は、宇宙機の軌道上燃料補給に発生する蒸発損失(ボイルオフ)や、核電源・熱電変換機器などの高熱負荷装置の冷却課題の解決にも応用可能であるとされる。
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研究はNASAが主たるスポンサーであり、燃料の蒸発抑制や軌道上作業時間の延長、機器寿命の改善を通じて、月・火星ミッションなど次世代宇宙活動の実現に向けた基盤技術と位置付けられている。
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【編集部コメント】
本件は、宇宙探査分野において「装備・サブシステム」と「半導体・電子部品」両面から重要な進展を示すものと位置付けられる。特に、核電源・高性能演算機・冷却装置といった宇宙機インフラにおいて、熱管理がボトルネックとなる中で、液体・気体相変化を制御する冷却技術は飛躍的な性能向上を促す可能性がある。将来的には、軌道上に展開されるAIデータセンターや核熱電変換システムにも波及しうる動きである。

【出典情報】
参照情報(媒体名):Interesting Engineering
発行日:2025/11/03
リンク: https://interestingengineering.com/space/next-gen-cooling-for-nuclear-cores

【公式リリース】
(報道によるとMIT研究チーム発表より)
MIT Department of Nuclear Science and Engineering ? “Quenching and spacecraft cooling research”
※具体的な公式PDFリンクは記事内で言及されていない。

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MIT research could unlock advanced cooling for next-gen nuclear cores and spacecraft ? Stardrive
https://www.stardrive.org/index.php/sd-science-news/72599-mit-research-could-unlock-advanced-cooling-for-next-gen-nuclear-cores-and-spacecraft