【要約】
米国NVIDIA(GPU)は支援先の米国Starcloud(宇宙データセンター)が2025年11月2日(米国時間)に米国SpaceX(ロケット打ち上げ)のFalcon 9で小型衛星Starcloud-1を打ち上げ、軌道上でNVIDIA H100 GPUによるAI処理実証を開始したとする報道が出ている。
Starcloud-1は質量約60kgで高度約325km軌道に投入され、約11カ月の検証後に大気圏再突入させる計画であり、将来は一辺約4kmのソーラーパネル群で5GW級の宇宙データセンターを構築する構想が示されている。
Starcloudは米国Crusoe(クラウドインフラ)と提携し、検証結果を踏まえて2027年初頭からStarcloud-1経由で限定的なGPUアクセス提供を行う計画とされる。
一方、米国Google(インターネットサービス)は2025年11月4日に「Project Suncatcher」を公式ブログで公表し、自社TPUを搭載した太陽光発電小型衛星コンステレーションによりAIデータセンター機能を宇宙空間で実現する長期研究プロジェクトを開始した。
GoogleはTrillium世代TPUの放射線耐性試験と衛星間光通信技術を組み合わせ、2027年に地球観測企業Planetの衛星と連携した試験機2機の打ち上げで実証を行う計画を示しており、ロケット打ち上げコストが将来1kg当たり200ドル未満まで低下すれば、2030年代半ばに宇宙データセンターが地上施設とコスト面で競合し得ると試算している。
【編集部コメント】
本件は、生成AIブームで急増する電力・冷却・用地需要に対し、宇宙空間を新たな計算インフラとして活用する動きの一環と位置付けられる。
NVIDIAとGoogleがそれぞれGPU衛星とTPU衛星による実証に踏み出したことで、SpaceXの打ち上げ能力や将来のStarlink後継衛星、さらには他クラウド事業者や電力企業を巻き込んだ「宇宙データセンター・エコシステム」形成が中長期のテーマとなる可能性がある。
【出典情報】
参照情報(媒体名):DIGITIMES Asia
発行日:2025/11/09
リンク:https://www.digitimes.com/news/a20251107PD218/nvidia-google-data-h100-spacex.html
公式リリース:
NVIDIA: https://blogs.nvidia.com/blog/starcloud/
NVIDIA Blog
Google: https://blog.google/technology/research/google-project-suncatcher/
blog.google
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