【要約】
ドイツのカールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology=KIT)は、地球規模の気候、気象、環境プロセスを統合的に扱う人工知能(AI)世界モデル「WOW」の開発を進めています。プロジェクトはKIT理論情報学研究所が主導し、カール・ツァイス財団から600万ユーロの支援を受けて5年間にわたり実施されます。研究では、気候や大気、陸域・海洋などの個別AIモデルを、内部表現を共有する潜在空間フレームワークで連携させる手法を採用します。これにより、物理ベースの大規模シミュレーションを再現しつつ、観測データで精度を高め、気象予測や災害影響評価との接続を向上させることが狙いとされています。
【編集部コメント】
本件は、AIを活用した地球システム予測の高度化が進む国際的な動きの一環と位置付けられます。地球規模の現象と局所的な影響を一体的に扱うモデル開発は、気候変動に伴う水害、干ばつ、極端現象のリスク評価に不可欠な基盤となります。特に、物理モデルとAIモデルを統合する研究は、計算負荷の高い従来の気候シミュレーションの補完として注目されており、将来の適応策や政策判断に寄与する技術として重要性が増しています。
【出典情報】
参照情報(媒体名):SpaceDaily
発行日:2025/11/13
リンク:https://www.spacedaily.com/reports/AI_Earth_System_Model_integrates_climate_and_environmental_simulations_for_enhanced_forecasting_999.html

公式リリース:
AI World Model to Simulate the Earth System:https://www.kit.edu/kit/english/pi_2025_079_ai-world-model-to-simulate-the-earth-system.php

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