【要約】
イスラエルのThe Times of Israel(ブログ版)は11月13日、2025年6月に太陽系へ侵入し7月に発見された恒星間天体「3I/ATLAS」への対応を巡り、米国NASA内部で宇宙核推進の導入議論が再燃していると報じた。
同ブログによると、CNNなど複数の米メディアが入手した「Project Athena」と題する62ページのリーク文書は、深宇宙探査における核推進の重要性を強調している。
筆者はこの構想や自身の提案を踏まえ、3I/ATLASのような恒星間天体を追跡する小型探査機群(micro-I/ATLAS missions)には核推進が事実上不可欠だと主張している。
一方、DARPAとNASAが共同で進めていた核熱ロケット実証計画「DRACO」は、2025年7月にDARPAが撤退を発表し、計画は中止された。
同ブログは、中国やロシアが核推進開発で先行する中、政治的躊躇により技術実証が停滞していることへの現場エンジニアの不満が高まっていると伝えている。

【編集部コメント】
本件は、3I/ATLASという新たな恒星間天体の飛来が、宇宙核推進をめぐる米国の政策議論を再加速させる動きの一環と位置付けられる。
同ブログが取り上げる「Project Athena」リークやジャレッド・アイザックマン氏のNASA長官再指名の報道は、リスク回避を優先してきた従来路線から、深宇宙探査の実現性を重視する方向へかじを切ろうとする政治的シグナルとして解釈できる。
核エネルギーの宇宙利用は軍事転用や環境影響への懸念から依然として議論が分かれるが、深宇宙ミッションの時間短縮や機動性向上という物理的利点を背景に、今後の国際的なルール形成を含めた本格的な議論フェーズに入る可能性がある。

【出典情報】
参照情報(媒体名):The Times of Israel (Blogs)
発行日:2025/11/13
リンク:https://blogs.timesofisrael.com/nasa-nuclear-propulsion-and-the-next-3i-atlas/

公式リリース:
公式リリースなし(Project Athena文書はリーク情報であり、公式公開されていない)

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