【要約】
報道によると、米アリゾナ州ユマ試験場(Yuma Proving Ground:YPG)を新たな打ち上げ拠点として検討する構想が提示されている。
現在、フロリダ州およびカリフォルニア州の主要射場では発射需要の増加により、運用余力の低下が課題となっている。
構想では、YPGから南方向へ飛行させ、メキシコのカリフォルニア湾上空を通過するルートにより、人口密集地を避けつつ極軌道や太陽同期軌道への投入を可能とする。
YPGは米陸軍の試験施設として広大な敷地と追跡レーダー、テレメトリ設備、制限空域を備えており、新規射場建設と比較して整備期間を抑制しやすいとされる。
一方で、飛行経路が他国周辺に及ぶため、国際調整、環境影響評価、FAAの認可手続きなど複数の要件を満たす必要があると指摘されている。
【編集部コメント】
本件は、主要射場の発射回数増加に対応するため、米国内で新たな地上拠点を検討する動きの一環と位置付けられる。
YPGは内陸部にありながら既存インフラと広大な制限空域を併せ持つ点で、南向きルートを利用できる希少な候補地とみなされている。
実現した場合、国家安全保障および商業宇宙輸送の冗長性向上に寄与する可能性があるが、国際的調整や規制要件の処理に相応の時間と合意形成が必要となる。
【出典情報】
参照情報(媒体名):SpaceNews(報道による紹介記事)
発行日:2025/11/12
リンク:https://spacenews.com/the-case-for-a-southern-launch-corridor-yumas-role-in-the-future-of-spaceflight/
公式リリース:
公式リリースなし
関連記事:
Arizona’s Next Spaceport Could Be in Yuma(AZ Free News):
https://azfreenews.com/2024/12/arizonas-next-spaceport-could-be-in-yuma/
National Spaceport Network Development Plan(FAA):
https://www.faa.gov/about/office_org/headquarters_offices/ast/advisory_committee/meeting_news/media/2020/june/National_Spaceport_Network_Development_Plan.pdf