【要約】
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究チームは、宇宙空間で平面構造が自律的に立体へ変形する新たな3Dプリント技術を開発したと報道された。
地上で炭素繊維入りの液体樹脂にパターンを印刷して凍結し、宇宙輸送後にわずかな熱刺激を与えることで、フロンタル重合と呼ばれる化学反応が進行し、数分以内に硬化・成形される仕組みである。
この方式はモーターなどの機械的駆動を必要とせず、大型アンテナやソーラーパネルなどを小型パッケージで打ち上げ、軌道上で効率的に展開する用途が想定されている。
【編集部コメント】
本件は、宇宙ミッションにおける打ち上げ容量とエネルギー制約を、材料科学の革新によって解決しようとする動きの一環と位置付けられる。
4Dプリンティング概念を宇宙インフラへ応用したものであり、最低限のエネルギーで高剛性構造を構築できる特性は、インスペース製造や将来の月・火星基地建設に向けて大きな潜在力を持つ。
既存の展開機構に頼らない新たなアプローチとして、宇宙構造物設計の枠組みを変える可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Tech Xplore:
https://techxplore.com/news/2025-11-morphing-3d-flat-space.html
Space Launch Schedule:
https://www.spacelaunchschedule.com/space-news/morphing-3d-printed-structures-from-flat-to-curved-in-space/