【要約】
ブレイクスルー・リッスンとSETI研究所は、NVIDIAと協力し、宇宙からの信号探索を大幅に高速化するAIシステムを開発したと報道された。
公式発表によると、この新システムはカリフォルニア州のアレン望遠鏡アレイ(ATA)に導入され、高速電波バースト(FRB)検出処理を従来比で約600倍に高速化し、実時間の160倍以上で解析を行えるという。
NVIDIAのHoloscanプラットフォームを利用することで、データ処理の遅延要因を除去し、検出精度を約7%向上、誤検知を約10分の1に抑える成果が報告されている。
研究チームは、この性能向上により、これまで捉えきれなかった一過性現象や新たな信号パターンの検出可能性が高まるとしている。

【編集部コメント】
本件は、膨大な天体観測データをリアルタイムで処理するための基盤技術に大きな進展が見られた事例の一環と位置付けられる。
医療・産業用途で発展してきたAI処理技術を電波天文学へ応用したものであり、多数の観測装置を並列処理する需要が急増する中、効率改善効果は大きい。
従来検出が難しかった短寿命の宇宙信号を捉える能力が高まることで、観測の標準手法が転換する可能性があり、今後のSETI研究や広域宇宙観測にも波及効果が期待される。

【出典情報】
公式リリース
SETI Institute:
https://www.seti.org/news/revolutionary-ai-system-achieves-600x-speed-breakthrough-in-the-search-for-signals-from-space/

参照情報(報道)
Space Connect:
https://www.spaceconnectonline.com.au/discovery/6830-ai-delivers-600-fold-speed-breakthrough-in-search-for-signals-from-space