【要約】
米国Blue Origin(民間宇宙企業)のデーブ・リンプCEOは、11月14日に開催されたBaron Investment Conferenceのステージ上で、NASAの有人月着陸計画を前倒しするために全力で支援する姿勢を示した。
同氏は、NASAがスケジュールを加速したい場合には「天地を動かす(move heaven and Earth)」覚悟で取り組むと述べ、同社がすでに複数の提案をNASAへ提出していることを明らかにした。
NASAは約3週間前、有人月着陸船の競争プロセスを再び開き、SpaceXとBlue Originに対しタイムライン短縮案の提示を求めており、Artemis IIIの2027年着陸目標が現行のシステムでは厳しいとの認識を強めている。
Blue OriginはArtemis V向けにBlue Moon Mark2の開発を受注しており、貨物型Mark1や派生機を含む早期投入オプションの検討を進めている。

【編集部コメント】
本件は、NASAが有人月着陸ミッションのリスク分散を図る中で、Blue Originが「第2の有人着陸手段」としての存在感を高めようとする動きの一環と位置付けられる。
Starshipへの依存度が高い従来の計画では、2020年代後半の有人月面再訪に不確実性が残るため、Blue Moon Mark1・Mark2の早期投入案はNASAにとって選択肢拡大となる。
大型ロケットNew Glennの打ち上げ実績が蓄積し、月着陸船開発が順調に進めば、2030年前後のArtemis Vに向けた米国の探査戦略に大きな影響を及ぼす可能性がある。

【出典情報】

公式リリース(一次情報)
※本件に関する公式リリースは未確認。

参照情報(報道)
Ars Technica:Blue Origin will “move heaven and Earth” to help NASA reach the Moon faster, CEO says:
https://arstechnica.com/space/2025/11/blue-origin-will-move-heaven-and-earth-to-help-nasa-reach-the-moon-faster-ceo-says/

※CEO発言の出所は、同記事内で「Baron Investment Conference(2025年11月14日)」と明示されている。