【要約】
ロシアRoscosmos(政府系宇宙機関)は2025年11月19日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中の無人補給船Progress MS-32のエンジンを使用し、軌道修正を実施したと発表した。報道によると、エンジンはモスクワ時間16時04分に点火され、847.47秒間作動した。これによりISSの速度は毎秒1.55メートル増加し、平均高度は約419.74キロメートルとなった。今回の軌道調整は、11月下旬に予定されるSoyuz MS-28の到着と、滞在中のSoyuz MS-27の帰還に向けた軌道条件を整える目的で行われた。Progress MS-32は2025年9月に打ち上げられ、補給物資の輸送に加えて、ステーションの軌道維持にも使用されている。
【編集部コメント】
本件は、ISS運用においてロシアの補給船が高度維持や弾道制御を担う重要な役割を継続して果たしていることを示す事例と位置付けられる。Progressシリーズは、定期的なリブースト作業を通じて、大気抵抗による高度低下の補正や帰還・到着スケジュールに合わせた軌道調整を行う基盤となっている。一方、米国ではSpaceXのDragonによるリブースト技術の実証が進められており、将来的には多国間で軌道維持能力を分担する体制に発展する可能性がある。今回の作業は、次期有人ミッションの確実な遂行に向けた運用上の重要工程である。
【出典情報】
参照情報(媒体名):RussianSpaceWeb
発行日:2025/11/19
リンク:https://www.russianspaceweb.com/progress-ms-32.html
公式リリース:
公式リリースなし(報道によるとRoscosmosの発表より)
関連記事:
ISS orbit raised to prepare for incoming, outgoing Soyuz spacecraft:https://caliber.az/en/post/iss-orbit-raised-to-prepare-for-incoming-outgoing-soyuz-spacecraft
Progress MS-32 launches to ISS from Baikonur:https://www.nasaspaceflight.com/2025/09/progress-ms-32/