【要約】
米国NASA(宇宙機関)グレン研究センターが開発した宇宙通信用ソフトウェア「High-Rate Delay-Tolerant Networking(HDTN)」が、2025年度のR&D 100 Awardsを受賞した。報道によると、HDTNは遅延耐性ネットワーク(DTN)技術を高速化するもので、従来のDTNと比較して最大10倍の転送性能を実現する。2024年6月の国際宇宙ステーション(ISS)での実証では、レーザー通信リンクを用いて900Mbps超のデータ転送を達成したとされる。HDTNはバンドルプロトコル(BP)を採用しており、現在はGitHub上でオープンソースとして公開されている。
【編集部コメント】
宇宙通信では、探査機や軌道上プラットフォームの増加に伴い、高速かつ耐障害性の高いデータ転送技術が求められている。HDTNはレーザー通信などの高速リンクを効率的に扱う設計となっており、月探査や深宇宙探査で増大する科学データ処理を支える基盤技術と考えられる。ソフトウェアがオープンソースとして公開されている点は民間事業者による活用範囲を広げ、相互運用性向上の促進にも寄与する。本件は、宇宙通信インフラの高度化と標準化を進める動きの一環と位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース:
NASA Glenn Teams Win 2025 R&D 100 Awards
https://www.nasa.gov/newsletters/aerospace-frontiers/nasa-glenn-teams-win-2025-rd-100-awards/
参照情報(媒体名):R&D World
発行日:2025/11/19
リンク:NASA R&D 100 winner enables high-speed data transfer from space
https://www.rdworldonline.com/nasa-rd-100-winner-enables-high-speed-data-transfer-from-space/
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