【要約】
パキスタンの HBL マイクロファイナンス銀行は 2025 年 11 月 17 日、同国宇宙上層大気研究委員会(SUPARCO)と連携し、衛星データを活用した農業向け融資商品の提供を開始したと発表した。
本取り組みでは、SUPARCO が保有する衛星画像とリモートセンシング解析を活用し、作付状況、植生の健康度、土地利用の変化などを客観的に評価することで、融資審査の迅速化とリスク低減を図る。従来の現地調査に依存する手法に比べ、広域かつ継続的なモニタリングが可能となり、気候変動の影響を受けやすい農業分野の回復力向上につながると期待されている。
政府統計によれば、農業は国内労働力の約半数を占める主要産業であり、科学的データに基づく金融支援体制の整備は食料安全保障向上にも寄与すると見込まれる。
【編集部コメント】
衛星データを金融判断に用いる取り組みは、気候リスクの高い地域における新しい金融インフラとして注目されている。農地状況の可視化により融資判断の精度が高まることで、農家の信用アクセス改善につながる点は重要である。アグリテックやインシュアテックの分野では類似事例が世界的に増えており、パキスタンでも宇宙資産を活用した気候適応型金融モデルが定着する可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし
参照情報(報道)
Arab News:
https://www.arabnews.com/node/2622939/amp