【要約】
米報道によると、イーロン・マスク氏は最近の投資フォーラムやソーシャルメディアXでの発言を通じ、今後4?5年のうちに宇宙空間でのAI計算が地上より低コストな選択肢になるとの見通しを示した。
同氏は、SpaceXの大型ロケット「Starship」を用いれば、年間約300ギガワット分の太陽光発電能力を備えたAI衛星群を軌道上に投入できる可能性があると述べている。
連続的に利用できる太陽光と放射冷却による排熱が宇宙データセンターの利点とされる一方で、マスク氏は大規模AI計算を実現するには膨大なチップ生産能力が依然としてボトルネックであり、その解決が不可欠だと強調したと報じられている。
一方、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、放射線耐性や熱設計、打ち上げ質量などの課題を背景に、こうした宇宙データセンター構想は現時点では「夢の段階」にとどまるとの見方があると伝えられている。
【編集部コメント】
本件は、電力と冷却の制約が強まる中で、AIデータセンターの立地を地球外インフラにまで広げて検討する動きの一環と位置付けられる。
Lumen Orbit(現Starcloud)やCrusoeなど、軌道上でGPUを搭載した衛星を運用しようとするスタートアップが実証を進める中で、マスク氏はStarshipの大量輸送能力を前提にギガワット級の電力供給を織り込んだスケールメリットを主張している。
一方で、半導体メーカー側は放射線環境や長期耐久性を重視しており、エネルギー効率とロケット輸送の優位性を訴える宇宙事業者との間で、技術的焦点と時間軸の違いが浮き彫りになっている。
【出典情報】
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