【要約】
米国東部射場を管轄する宇宙軍とNASAは、SpaceXの大型ロケット「Starship」をフロリダ州ケネディ宇宙センターから2026年前半?中頃に打ち上げられるよう準備を進めていることが、2025年11月21日までに明らかになった。
米空軍省は11月20日付で、ケープカナベラル宇宙軍基地・第37発射施設(SLC-37)などを用いたStarship-SuperHeavy運用に関する最終環境影響評価書(FEIS)とレコード・オブ・ディシジョン(ROD)を公表し、同施設の再開発と運用を正式に承認した。
RODでは、米連邦航空局による追加の空域評価完了を条件に、年間最大76回の打ち上げと152回の着陸を認める方針が示されており、東部射場でのStarship本格運用を前提とした容量が確保される。
これにより、国家安全保障関連のミッションや今後の有人月探査を含むNASAの大型ペイロード需要を支える新たな宇宙輸送インフラの整備が進むと報じられている。

【編集部コメント】
最終EISとRODの発出により、Starshipはテキサスの試験場中心の存在から、フロリダ東部射場の恒常的な打ち上げインフラとして位置付けられる段階に入りつつある。
年間76回という上限は、従来ロケットを大きく上回る高頻度運用を前提とした計画であり、国家安全保障と民間需要の双方を同一インフラで支える新しい運用モデルの一環と位置付けられる。
今後は、FAAによる空域評価や他社ロケットとの打ち上げスケジュール調整が課題として挙げられており、射場全体の交通管理や騒音・環境影響への対応が運用の重要な要素とされている。

【出典情報】
公式リリース
Record of Decision: Environmental Impact Statement, SpaceX Starship-Super Heavy Cape Canaveral Space Force Station, Florida: https://spaceforcestarshipeis.com/wp-content/uploads/2025/11/CCSFS-Starship-ROD_FINAL_SIGNED_508.pdf
参照情報(報道)
Aviation Week Network: https://aviationweek.com/space/launch-vehicles-propulsion/nasa-space-force-eyeing-starship-flights-florida-26