【要約】
米宇宙軍の宇宙システム軍団(SSC)は11月20日、宇宙配備型迎撃体(Space-BasedInterceptors:SBI)のプロトタイプ開発に向けた事前通知を公表し、ミッドコース段階で弾道ミサイルを無力化する宇宙配備迎撃機の提案募集を開始する方針を示した。
通知によると、採用するのは運動エネルギーで標的に体当たりするヒット・トゥ・キル型の迎撃方式であり、指向性エネルギー兵器は対象外とされている。
SpaceSystemsCommandは、12月7日に正式な提案依頼(RFP)を発出し、12月4日まで企業から入札関連資料の請求を受け付けると説明している。
契約は複数企業との固定価格型OtherTransactionAgreementを想定し、賞金形式のコンペティションを併用する可能性も示されており、2026年2月ごろの契約授与を目標としている。
今回の計画は、9月に開始されたブースト段階向けSBIプロトタイプ事業で導入された賞金モデルを引き継ぐものであり、宇宙配備迎撃による多層的なミサイル防衛網の構築を狙った動きと報道されている。
【編集部コメント】
SSCが具体的なRFP時期と契約スキームを提示したことで、宇宙配備迎撃を前提とするミッドコース防衛が、構想段階から産業界を巻き込む実証フェーズへ移りつつあると位置付けられる。
ブースト段階向けSBIに続き、軌道上からのミッドコース迎撃能力の検討を進める動きは、宇宙空間を活用した多層ミサイル防衛アーキテクチャを整備する取り組みの一環とみなせる。
今後は、技術実証の結果だけでなく、コスト負担や宇宙空間の軍事利用を巡る国際的な議論が、計画の規模やスケジュールに影響を与える可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
U.S. Space Force (USSF) Space Based Interceptor (SBI) Pre-solicitation notice for Prototype Proposal (RPP): https://sam.gov/workspace/contract/opp/78f4f41313a645329b6176a653c8a960/view
参照情報(報道)
Breaking Defense: https://breakingdefense.com/2025/11/space-force-to-solicit-prototype-proposals-for-midcourse-space-based-missile-interceptors/
Inside Defense: https://insidedefense.com/daily-news/dod-eyes-midcourse-defense-space-based-interceptor-reaching-low-hanging-fruit