【要約】
米半導体メーカーAMDは2025年11月18日までに、宇宙グレード適応型SoCポートフォリオの拡充と長期ミッション対応に向けた新ロードマップを公表した。
同社は、VersalAICoreXQRVC1902向けに長期宇宙飛行対応の有機リッドレス宇宙グレードパッケージを開発し、最大15年のミッションを想定したMIL-PRF-38535ClassY認証取得を目標としている。
さらに、VersalRFシリーズおよびVersalAIEdgeシリーズGen2を宇宙グレード製品群に追加し、ClassBおよびClassY資格の取得と、従来比約10倍のスカラー演算性能を備えた新デバイスの提供を計画している。
新パッケージ版XQRVC1902は2026年にサンプル出荷、2027年にフライト認定品出荷を開始し、VersalRFおよびVersalAIEdgeGen2の宇宙向け品は2029年の提供開始が見込まれている。
これらの強化により、静止軌道衛星や深宇宙探査など長寿命ミッションにおけるオンボード処理能力の向上と、ミッション寿命延伸の両立を図るとしている。

【編集部コメント】
民生アーキテクチャをベースとするVersalファミリをClassY水準まで拡張する動きは、宇宙向けCOTS活用を高信頼性領域へ広げる取り組みの一環と位置付けられる。
長期運用が前提の衛星・探査機で軌道上処理ニーズが高まる中、パッケージングと認証スキームまで含めた具体的なロードマップを示した点は、防衛・宇宙機関やプライムメーカーが将来ミッションに採用可否を検討する際の重要な判断材料となる。

【出典情報】
公式リリース
AMD Expands Space-Grade SoC Portfolio for Future Missions: https://www.amd.com/en/blogs/2025/amd-expands-space-grade-portfolio-enhances-in-orbit.html
参照情報(報道)
EEJournal: https://www.eejournal.com/industry_news/amd-expands-space-grade-portfolio-enhances-in-orbit-processing-capability-and-extends-mission-timelines/