【要約】
UAE宇宙庁が主導する小惑星帯探査ミッションEMAでは、探査機MBRExplorerに高度な人工知能を搭載する計画が進められている。
報道によると、このオンボードAIは探査機が取得する多数の小惑星画像を機上で解析し、科学的価値の高いデータを自動抽出して優先的に送信する役割を担う。
深宇宙では通信遅延や回線容量の制約が大きいため、AI処理により不要データの送信を抑えつつ、限られた通信資源で得られる情報量を高めることが狙いとされる。
EMAは2028年の打ち上げを目標とし、火星と木星の間の小惑星帯にある7天体を順次探査した後、最終的に小惑星Justitiaへ着陸機を投入する計画である。
【編集部コメント】
小惑星探査機にAIによる機上解析機能を組み込む動きは、深宇宙探査における通信ボトルネックの緩和と自律運用強化の一環と位置付けられる。
観測データそのものではなく、AIが抽出した要約情報や重要画像を優先的に地上へ送る設計は、探査効率と科学成果の両立を図るアプローチといえる。
UAEが探査機ハードウェアに加え、AI・自律制御技術の内製化を進めることは、同国が宇宙探査分野で長期的なプレゼンスを確立するうえで重要なステップになるだろう。
【出典情報】
公式リリース
Emirates Mission to the Asteroid Belt: https://space.gov.ae/en/initiatives-and-projects/uae-mission-to-asteroid-belt-ema
参照情報(報道)
Khaleej Times: https://www.khaleejtimes.com/space/uae-emirates-mission-to-the-asteroid-belt-onboard-ai-analyse-photos?amp=1