【要約】
報道によると、フランスのロケット開発企業HyPrSpaceは、ハイブリッド推進技術の開発と事業化を進めるために2,100万ユーロのシリーズA資金調達を完了した。
同社はボルドー近郊を拠点とし、サブオービタル機「BaguetteOne」と軌道投入用マイクロランチャー「OrbitalBaguette-1(OB-1)」を開発している。
今回の資金は、固体燃料と液体酸化剤を用いる特許取得済みハイブリッドエンジンのフルスケール認証試験の完了や、BaguetteOneの初期サブオービタル飛行準備、OB-1の開発加速などに充当される。
同エンジンはターボポンプを用いないシンプルな構造と高い安全性を特徴とし、地上運用コストの低減や迅速な打ち上げ対応を志向している。
資金調達ラウンドはRedRiverWestおよびフランス政府系のDeepTech2030ファンドなどが主導し、France2030プログラムやCNESとの打ち上げ契約を通じた公的支援とも連動している。
これによりHyPrSpaceは、ハイブリッド推進を基盤とするサブオービタルおよび軌道打ち上げサービスの産業化体制を本格的に構築していく計画である。
【編集部コメント】
今回のシリーズAは、France2030やCNESとの既存支援枠組みの下で進めてきたハイブリッド推進ロケット開発を、試験段階から量産準備段階へ進める動きの一環と位置付けられる。
ハイブリッド推進は安全性とコスト面で利点がある一方、実運用例はまだ多くないため、HyPrSpaceによるBaguetteOneやOB-1の試験飛行と商業打ち上げの進展が、欧州マイクロランチャー市場における同技術の位置付けを測る一つの指標になると考えられる。
【出典情報】
公式リリース
HyPrSpace raises ?21M to become the global leader in hybrid propulsion: https://aeromorning.com/en/hyprspace-raises-e21m-to-become-the-global-leader-in-hybrid-propulsion/
参照情報(報道)
European Spaceflight: https://europeanspaceflight.com/french-rocket-builder-hyprspace-secures-e21-million-in-new-funding/