【要約】
エジプト宇宙庁(EgSA)は、2025年の主要な活動成果と今後の戦略について公表した。
報道によると、2025年8月に就任したマジェド・イスマイルCEOの下で、カイロ近郊の「スペースシティ」に本部を置くアフリカ宇宙機関(AfSA)との連携強化を進めている。
スペースシティには、中国の支援で整備された衛星組立・統合・試験センターがあり、EgSAは同施設を活用して国内の衛星製造・試験能力を高めている。
また、2023年に打ち上げられた地球観測衛星「MisrSat-2」の運用を通じて、自国で組立・試験した衛星の実運用実績を蓄積している。
同庁はAfSAとの共同プロジェクトや地域向け衛星サービスの拡充を通じて、アフリカ全体の宇宙利用を支援する役割を強める方針を示した。
さらに、民間企業や国際機関とのパートナーシップ拡大を掲げ、エジプトを中東・アフリカ地域における宇宙技術と産業のハブとする国家ビジョンの実現を目指すとしている。

【編集部コメント】
2025年は、新CEO就任とAfSAの本格稼働が重なり、エジプト宇宙庁の組織運営と地域戦略が一段と明確になった年と位置付けられる。
自国内に衛星AITセンターと運用中の地球観測衛星を持つ体制は、アフリカ諸国向けの観測データ提供や共同ミッション拡大を支える産業基盤整備の一環とみなせる。
今後は、AfSAとEgSAの役割分担、並びに民間セクターの参加度合いが、大陸レベルでの宇宙産業エコシステムをどこまで持続的なものにできるかを測る重要な指標になると考えられる。

【出典情報】
公式リリース
Saab and CAE Advance GlobalEye Worldwide with New Global Cooperation Agreement: https://www.saab.com/newsroom/press-releases/2025/saab-and-cae-advance-globaleye-worldwide-with-new-global-cooperation-agreement
参照情報(報道)
Sada El-Balad: https://www.el-balad.com/6772737
Space in Africa: https://spaceinafrica.com/2025/08/19/dr-majed-ismail-appointed-as-ceo-of-egyptian-space-agency/