【要約】
米メディアの報道によると、月面に存在するとされる希少同位体ヘリウム3を巡り、各国政府と民間企業の開発計画が活発化している。
ヘリウム3は将来の核融合発電用燃料候補とされ、1キログラム当たり最大約2,000万ドルの価値があるとの推計が紹介されている。
米国、中国、インドなどは月探査ミッションを通じて月面資源の調査と利用可能性の評価を進めている。
民間では、米スタートアップInterluneが2028年までにヘリウム3を含むサンプルを地球へ持ち帰り、2030年ごろまでに月面で採取技術の実証を行う計画を示している。
NASAはアルテミス計画や商業月面輸送サービス(CLPS)を通じ、こうした民間による資源探査ペイロードの月面輸送を支援している。
一方で、月面資源の所有権や採掘権の扱いについて、国際的な枠組み作りが今後の重要な論点とされている。
【編集部コメント】
本件は、月面資源の利用構想が科学探査中心の段階から、具体的な事業計画を伴う商業フェーズへ移行しつつある動きの一環と位置付けられる。
ヘリウム3は将来の核融合発電用燃料候補とされる一方で、核融合炉技術の確立や採掘・輸送コストなど不確実性も大きい。
当面は、Interluneのような専門企業によるサンプル回収や技術実証を通じて技術的・経済的な妥当性を検証し、その結果を踏まえて各国が制度設計や国際ルール形成を進められるかが注目される。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
WebProNews: https://www.webpronews.com/helium-3-fever-the-20m-kg-lunar-gold-rush-igniting-space-mining/