【要約】
軌道上燃料補給サービスを手掛けるOrbitFabは、欧州宇宙機関(ESA)および英国宇宙庁から実証ミッション「ASTRAL」に関する契約の第1フェーズを受注したと発表した。
報道によると、初期フェーズの規模は約130万ポンドで、ESAのARTESプログラムの支援を受けつつ2028年までに軌道上での燃料補給能力を示すことを目標としている。
ASTRALでは、英国・オーストリア・リトアニアの企業とコンソーシアムを組成し、サービス衛星とターゲット衛星のドッキングにOrbitFabの「GRASP」インターフェースを用いる計画だ。
その後、「RAFTI」補給ポートを通じてキセノン、亜酸化窒素、エタンなど複数種の推進剤を転送し、多様な推進系への適用性と安全な運用手順を検証する。
ミッションの成果は、欧州における将来の衛星補給インフラや長寿命化サービスの実用化に向けた技術基盤の確立に資することが期待されている。

【編集部コメント】
ESAと英国宇宙庁が共同で推進するASTRAL契約は、欧州主導の軌道上サービス/燃料補給(ISAM)体制を構築する取り組みの一環と位置付けられる。
特に、電気推進衛星で広く用いられるキセノンや複数推進剤の補給実証は、静止軌道通信衛星や政府衛星の寿命延長・機動性向上に直結し得るテーマである。
2028年の実験結果を踏まえ、GRASPやRAFTIといったインターフェースが事実上の標準として受け入れられるかどうかが、欧州における補給インフラと関連産業の競争力を左右するポイントとなるだろう。

【出典情報】
公式リリース
Orbit Fab wins ESA funding to lead “ASTRAL” ? a European landmark in-orbit refuelling mission: https://www.orbitfab.com/news/orbit-fab-wins-esa-funding-to-lead-astral/
参照情報(報道)
Payload Space: https://payloadspace.com/orbit-fab-lands-esa-uk-space-agency-refueling-contract/