要点
- DARPAはLunar Assay via Small Satellite Orbiter(LASSO)プログラムのPhase 1で、Benchmark Space Systems、Quantum Space、Revolution Spaceの3社を選定した。
- LASSOは、月の超低高度軌道から水氷などの資源を探査する小型月周回機コンセプトを検討するプログラム。
- Benchmark Space SystemsはPhase 1A/1Bの実現可能性・設計検討で、Sapphireミッションアーキテクチャを評価する。
- Sapphireは化学推進と電気推進を組み合わせ、低高度月軌道での機動性と長期運用を検討する構想。
- 低高度月軌道は月の重力異常や地形の影響を受けやすく、軌道維持、自律航法、障害回避が重要課題となる。
- LASSOは、月面で5%以上の水濃度を持つ地点を特定する能力を目指している。
- Phase 1Aは6カ月のコンセプト設計、Phase 1Bは18カ月の設計成熟化を想定し、後続Phaseで宇宙機製造へ進む可能性がある。
- 得られるデータは、NASAや商業事業者による月面資源利用、月面物流、シスルナ領域の状況把握に役立つ可能性がある。
編集部コメント
LASSOは、月面資源利用を「どこに水があるか」という基礎データから支える取り組みです。月の超低高度軌道を維持しながら観測するには、推進、航法、自律運用を高度に統合する必要があります。Benchmark Space Systemsなどの選定は、月資源探査が科学ミッションにとどまらず、将来の月面物流や安全保障にも関わるインフラ技術へ広がっていることを示します。
参照情報
一次情報(公式発表、PRサイト等)
Benchmark Selected by DARPA to Conduct LASSO Feasibility Study
参照記事
DARPA selects three companies for lunar orbiter studies
https://spacenews.com/darpa-selects-three-companies-for-lunar-orbiter-studies/