要点
  • 中国の商業宇宙企業CAS Spaceは、浙江省紹興市柯橋区でLijian-2液体燃料ロケット向けの「スーパーファクトリー」を完成させ、稼働を開始した。
  • 本施設は2026年4月28日に完成・稼働し、Lijian-2の量産体制に移行するための中核製造拠点となる。
  • 年間生産能力は最大12基で、今後3~5年でフル生産能力に到達する見込みとされている。
  • 工場は最終組み立て、試験、主要部品製造を統合し、推進剤タンク、配管、バルブ、段間構造などの生産に対応する。
  • Lijian-2は2026年3月30日に初飛行を実施し、Qingzhou試験宇宙船と2機の衛星を予定軌道へ投入した。
  • CAS Spaceは、標準化されたモジュール設計や共通部品生産により、受注対応サイクルの短縮と打ち上げ柔軟性の向上を図る。
  • 紹興市は航空宇宙関連産業の集積を進めており、同施設の稼働は周辺サプライチェーンの高度化にもつながる。
  • 今回の施設稼働は、中国の商業ロケット企業が開発実証段階から量産段階へ移行しつつあることを示している。

編集部コメント
CAS Spaceによる「スーパーファクトリー」の完成は、中国民間宇宙産業の工業化が新たなステージに達したことを示している。年産12基という生産能力は、商業打ち上げ需要に対応する上で重要な数字だ。スマート製造や量産体制の導入により、ロケットを「工芸品」から「工業製品」へと変革させることで、低軌道コンステレーション市場における中国勢の価格競争力は一層強化されるだろう。

参照情報
一次情報(公式発表、PRサイト等)
CAS Space rocket factory(準公式)

https://www.globaltimes.cn/page/202604/1359951.shtml

参照記事
Chinese private space firm CAS Space Co completes construction of ‘super rocket factory’ in Zhejiang Province

https://www.globaltimes.cn/page/202604/1359951.shtml