要点
- 米国宇宙軍(USSF)は、K2 Spaceの衛星を活用し、ミサイル防衛向けのレーザー通信技術を試験する計画を進めている。
- 試験では、中軌道(MEO)衛星から光通信クロスリンクを確立する実験が予定されている。
- K2 Spaceは大型・高電力衛星プラットフォームを開発する米国企業で、2025年12月に2億5000万ドルのシリーズC調達を発表した。
- 同社の企業価値は30億ドルとされ、商業および米国政府顧客との契約総額は5億ドルに達している。
- K2 Spaceは、Falcon 9、Starship、New Glennなど大型打ち上げ機の利用拡大を前提に、高電力・大容量の衛星設計を進めている。
- 同社は2026年3月に初のMega Class衛星GRAVITASを打ち上げ、高電圧電源、大型太陽電池アレイ、20kW級Hall-effect thrusterなどを軌道上で試験する計画を示している。
- レーザー通信は、ミサイル防衛に必要なセンサー情報の高速・大容量伝送を支える技術として注目されている。
- 今回の試験計画は、防衛用途で高性能衛星バスと光通信を組み合わせる動きが進んでいることを示している。
編集部コメント
K2 Spaceの大型衛星プラットフォームが米国宇宙軍の光通信試験に用いられることは、衛星開発の潮流が小型化一辺倒ではなく、高電力・大容量化へ広がっていることを示している。特にミサイル防衛のように高速通信と大きな電力を要するミッションでは、大型バスの価値が高まりやすい。防衛需要が新興企業の大型衛星プラットフォームに向かい始めている点は、宇宙産業構造の変化として注目される。
参照情報
一次情報(公式発表、PRサイト等)
K2 Space Raises $250M Series B(準公式)
参照記事
Space Force taps K2 satellites to test laser communications for missile-defense