要点
  • 複数のネットメディアによると、Loft Orbitalはフランス国立宇宙研究センター(CNES)から、10機の地球観測衛星コンステレーションをMagellium Artal Groupと共同で構築する複数年契約を受注し、初号機は2026年第4四半期の打ち上げを予定する。
  • 本コンステレーションは複合センサ・アーキテクチャを軸に、各衛星に光学・熱赤外・ハイパースペクトル・RFセンサを搭載し、複数データ層を同時取得する設計となっている。
  • 高性能プロセッサとソフトウェアを衛星に搭載することで、軌道上でのオンボード演算により、時間制約のある用途でのダウンリンク依存を低減する。
  • プログラムにはMagellium Artal Group開発・運用の主権的ユーザ地上系も含まれ、フランス政府機関向けのデータチェーンをエンドツーエンドで管理する。
  • 本コンステレーションは産業政策「France 2030」枠で調達され、フランス国防・民生ユーザーへの短い再観測周期と迅速な情報提供を狙う。
  • Loft Orbitalは2026年1月にも別途、フランス初の主権的SAR実証機向けに5,000万ユーロ規模の契約をCNESから受注済みである。
  • 今回のEOコンステレーション案件は、Loft Orbitalがホステッドペイロード型サービスから、フルサービス型コンステレーション提供への事業拡大を象徴する。
  • ただ、本件のCNES、フランス国防省(DGA)、Loft Orbital、Magellium Artal Groupいずれからも公式リリースなどの一次情報は確認できていない。
編集部コメント
フランスが単機型の主権的SAR実証機から、10機複合センサ型コンステレーションへ調達対象を切り替えた点は、共有型ESA資産依存から脱却し、国家規模かつミッション汎用性の高いEOアーキテクチャを志向する欧州全体のトレンドと一致する。オンボード演算と主権的地上系を組み込んだ構成は、ダウンリンク帯域とデータ所在地を防衛上の重要ボトルネックと見なすフランスの問題意識を反映している。
参照情報
参照記事
Loft, Magellium to Develop Next-Gen Earth Observation Network for France

https://thedefensepost.com/2026/05/07/next-gen-earth-observation-france/

参照記事
Loft to Build 10 EO Satellites for French Constellation With Magellium Artal Group

https://www.satellitetoday.com/earth-observation/2026/05/01/loft-to-build-10-eo-satellites-for-french-constellation-with-magellium-artal-group/