要点
  • イラン宇宙機関(ISA)は2026年5月15日、国産開発の3機の衛星—アップグレード版「Pars-1」、「Pars-2」、そしてレーダー搭載の「Rad-1」—が最終試験フェーズに入ったと発表した。
  • 西側の制裁・圧力下でもイランの民生宇宙プログラムが加速していることを示す動きとなる。
  • ISA長官Hassan Salariyeh氏は、第一副大統領Mohammad Reza Aref氏のISA訪問の機会に状況を公表し、同国の宇宙産業を「国内の若者・エリートに支えられた、国産・知識ベース型」と位置づけた。
  • Salariyeh氏はイラン宇宙産業の6本柱として、衛星設計・製造、ロケット、発射場、衛星管制センター、地上データ局、データ処理を挙げ、うち5本柱が情報通信省、ロケット開発は防衛セクターの所管と説明した。
  • 直近で完成したイラン衛星にはChamran、Kowsar-1、Hodhod、Fakhr、Navak、Nahid-2、Zafar-2、Paya、Kowsar-2が含まれ、2025年には「Shahid Soleimani」コンステレーションの試験モデルも公開された。
  • 進行中のプログラムにはPars-3、通信衛星Nahid-3、レーダー撮像ペイロード、Research 1/2/4、軌道間輸送ブロック「Saman」が並ぶ。
  • イランは近い将来に新たな国産衛星を打ち上げる準備にも入っているとされる。
  • 今回の発表は、イランが国産衛星製造・打ち上げエコシステムを継続的に発展させていることを示し、特にRad-1(SAR衛星)の登場は能力面で注目される追加要素となる。
  • イランの国産衛星パイプラインの拡大は、同国の民生・軍事両用宇宙能力を注視する西側政府にとって、地域安全保障バランスへの含意を持つ動きとなる。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
イラン宇宙庁、3機の衛星が最終試験段階

https://www.presstv.ir/Detail/2026/05/15/768641/Three-Iranian-satellites-in-final-testing-phase

参照記事
イラン宇宙庁、3基のイラン製衛星が最終試験段階に

https://parstoday.ir/en/news/iran-i243426-iran_space_agency_three_iranian_satellites_in_final_testing_phase