要点
- 米宇宙軍は2026年5月15日、Enhanced Protected Tactical Satellite Communications – Prototype(Enhanced PTS-P)の開発・製造に関し、Northrop Grumman社に対する3億9,800万ドルの確定価格契約を発注したと発表した。
- 本プロトタイプは2030会計年度以降の打ち上げを目指す。
- Enhanced PTS-Pは米宇宙軍のForce Designの一部であり、厳しいコンテステッド環境で活動する戦闘員を支える「保護衛星通信(Protected SATCOM)」の能力拡張を目的とする。
- プログラムは衛星通信およびPNT担当代理ポートフォリオ取得執行責任者(PAE)が所管し、宇宙システム軍司令部のSystem Delta 88(Col. A.J. Ashby指揮)が管理を担う。
- プロトタイプは、先進アンテナと宇宙ベースの「Protected Tactical Waveform(PTW)」処理を通じて、ジャミング下でも通信性能を向上させる設計となる。
- 代理PAEのErin Carper氏は、Enhanced PTS-Pを統合戦闘力に対するレジリエントな保護通信能力の段階的拡張と位置づけ、戦術ユーザーがコンテステッド環境でより安心して活動できる能力を提供するものと述べた。
- 本契約は、PTWを波形標準から、機上処理を伴う統合的な運用衛星ペイロードへと進化させ、レガシーMILSATCOMを超えるアーキテクチャ進化を象徴する。
- Northrop Grummanへの発注は、ミサイル警戒衛星やSDAのTranche級輸送・追跡層に並ぶ、次世代の保護衛星通信領域における同社の主要パートナー地位を強化する。
- SDAの増殖型LEO投資と合わせ、Enhanced PTS-Pは米宇宙軍が多層的アプローチで衛星通信レジリエンスを構築している様子を示す。
- 2030年の打ち上げ目標は技術成熟の時間を確保しつつ、米国防の宇宙近代化と整合する。
- 本契約は、進化する敵対勢力のジャミング技術に対するソブリンな保護SATCOM能力への米国の継続投資を強化する。
参照情報
一次情報(公式リリース、公式発表、PRサイト等)
米宇宙軍、新たな試作契約で防護戦術衛星通信を拡張
参照記事
米宇宙軍とNorthrop、耐妨害強化型SATCOM試作機を公開
https://www.airandspaceforces.com/space-force-northrop-enhanced-jam-resistent-satcom-prototype/