要点
- 米宇宙軍のサービシング・モビリティ・ロジスティクス(SML)プログラム室は、2機の主力軌道上サービシング実証を2026年末ではなく2027年初頭に打上げる見通しとなった。
- SMLプログラム責任者のScott Carstetter大佐が2026年5月20〜21日に記者に明らかにした。
- 両機はUnited Launch AllianceのVulcan CentaurロケットUSSF-23ミッションで飛行する。
- 給油実証では、Provisioner衛星によるデポ・サービサー・クライアント方式試験のため、Astroscale U.S.に2,550万ドルの契約を発注した。
- 国防イノベーションユニットがOrbit Fab経由で燃料デポを提供し、空軍研究所がTetra-5コンステレーションをクライアント衛星として提供する。
- 機動拡張実証ではStarfish Spaceに3,750万ドルが発注され、Otter宇宙曳船が他の衛星を移動させる。
- 最初は廃止軌道へ運用停止機を移動し、続いて運用中衛星との寿命延長ドッキングを実証する。
- SML室は両機とも2026年夏末までに打上げ準備が整う見込みで、ずれ込みはペイロード側ではなくVulcan打上げスロットの空き状況に起因すると説明した。
- 並行して、同室はSpaceWERX、空軍研究所、米国輸送軍、米国宇宙軍、国防イノベーションユニットと連携し、宇宙倉庫・軌道遷移機・推進剤分配の産業ソリューションを評価する新たなIn-Domain Orbital Logistics Challengeに2,000万ドルを投入する。
- 宇宙軍はRG-XX次世代偵察衛星等の正規プログラムへの軌道上給油要件の組込みも検討中で、長期的には航空機動軍に類するロジスティクス事業体構想も検討されている。
- SML外の関連サービシング活動には、DARPAのRSGSプログラム(Northrop Grummanが今夏打上げ)と、宇宙軍のElixir給油実証(Northrop Grumman実施)が含まれる。
編集部コメント
軌道上サービシングは商用宇宙経済の中で最も期待を語られながら最も成果が乏しいセグメントである。第一世代の米国給油・寿命延長構想は、商業前提が想定したよりも統合の複雑性と政府調達枠組みの要求が大きく、繰り返し打上げ時期が遅延してきた。USSF-23の2027年初頭マニフェストは、小規模で焦点を絞ったサービシング実証であっても、すでに混雑する国家安全保障打上げポートフォリオの中で大型打上げスロット配分に依存するという構造的現実を反映する。実証マイルストーン以上に難しい長期的課題は資金枠組みの改革である。継続的能力としての軍事サービシングには、現在主流の研究開発予算ではなく運用・維持予算が必要となるが、これは宇宙軍単独の決定でなく国防総省全体に及ぶプロセスとなる。RG-XXのような正規プログラムへの給油インターフェース統合は最近の更新で最も戦略的に重要なシグナルであり、軌道上ロジスティクスが実験から組込要件へ移行しつつあることを示す。
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米宇宙軍、軌道上燃料補給・軌道間輸送実証を2027年初頭に前倒し
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報告:宇宙軍、軌道上物流を本気で推進
https://aviationweek.com/space/satellites/debrief-space-force-gets-serious-about-orbit-logistics