要点
  • 日本の基幹ロケット「H3」は6月10日、試験機(6号機)を種子島宇宙センターから打ち上げる予定で、昨年12月の8号機失敗以降で初の飛行となる。
  • 今回は液体燃料の主エンジン3基・固体補助ロケット0基の「3-0形態」で、大型ロケットを液体エンジンのみで打ち上げる日本初の試みであり、2014年のH3計画始動以来構想された全3形態が出そろう。
  • 即座に推力を出す固体ブースターがないため3基のエンジン点火にばらつきが生じる恐れがあり、エンジンの正常な立ち上がりを確認するまで機体を拘束し、異常検知時には瞬時に発射を止める「ホールドダウンシステム」を初採用する。
  • JAXAの有田誠プロジェクトマネージャは、総推力が小さく風の影響を受けやすいため、打ち上げ条件を厳しく設定する可能性があると述べた。
  • 12月の8号機失敗は衛星搭載部の接着不良が原因とみられ、試験機は対策を施してその見立てを検証する。
  • JAXAは運用停止期間を約半年に短縮し、2023年の1号機失敗後の1年に比べ大幅に短くした。
  • 背景には、限られた打ち上げ機会と待ったなしの国際競争がある。
  • 試験機にはデブリ対策や天文観測などの民間・大学の小型衛星6機を搭載し、JAXAは2026年度に火星衛星探査計画(MMX)の探査機を含む計7機の打ち上げを種子島から予定している。
編集部コメント
本飛行は、SpaceXのFalcon 9による熾烈な価格競争のなか、日本が基幹ロケットへの信頼を取り戻そうとするうえで失敗の許されない再始動である。成功すれば秋のMMXの打ち上げ機会への道が開け、国産ロケットを待つ衛星の滞留も緩和される一方、再びの失敗は打ち上げ需要の海外流出を招きかねない。推進側は、射場が近く輸送コストを抑えられること、円安、世界的な打ち上げ能力不足から、H3にはなお勝機があると主張する。
出典情報
一次情報(公式リリース・自社SNS・公式発言・PRサイト等)
株式会社BULL、H3ロケット6号機の打上げ成功に向け、国内外の衛星・ロケット開発チームと結集(公式)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000113020.html

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https://news.yahoo.co.jp/articles/538dc0785582250722af046d84fe25a311d69614