【要点】

・古野電気と米国の宇宙スタートアップ企業Xona Space Systemsは、次世代測位・時刻同期ソリューションの開発に関する基本合意を締結した
・Xona社が提供する低軌道衛星を活用した測位技術「LEO PNT」を、古野電気の受信機製品へ統合することを目指す
・低軌道(LEO)とは、高度2,000km以下の軌道であり、従来のGPS衛星よりも地球に近い位置で運用される
・衛星が地上に近いことから、従来のGPSと比較して約100倍という強力な信号の受信を可能にする
・強力な信号特性により、意図的な電波妨害(ジャミング)やなりすまし(スプーフィング)に対する防御性能が大幅に向上する
・既存のGPS用アンテナや受信機技術を流用可能な設計を採用し、低コストかつ迅速な社会実装を図る
・特に5Gや6Gといった次世代通信インフラの安定運用に不可欠な「時刻同期」の精度向上と強靭化を狙う
・従来のGPSなど全地球測位システム(GNSS)への過度な依存を解消し、信頼性の高い社会基盤の構築を推進する方針である

【編集部コメント】

GNSSへの依存に伴う脆弱性が世界的な課題となる中、低軌道衛星を用いたPNT(測位・航法・時刻同期)技術は、経済安全保障の観点からも重要性が高まっています。本提携は、通信や電力、建設といった重要インフラの信頼性を担保する一環として位置付けられます。日本の老舗電子機器メーカーと米国の先進ベンチャーの連携は、技術の社会実装を加速させる大きな一歩となるでしょう。

【出典情報】

公式リリース
古野電気(FURUNO) – Xona Space Systems社と、LEO PNTソリューション開発に向けた基本合意書を締結
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1770&dispmid=1017

参照情報(報道)
デジコン(Digital Construction) – 古野電気、米Xona社と「LEO PNT」次世代衛星測位ソリューション開発で基本合意
https://digital-construction.jp/news/3114

日本経済新聞 – (タイトル取得不可)
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=11&ng=DGXZRSP702645_T00C26A2000000&scode=6814