【要点】

・英国スコットランドのロケット開発企業オーベックス(Orbex)社が、法的管理手続きに入った
・同社は、シェトランド諸島のSaxaVord Spaceportから打ち上げる小型ロケット「Prime」を開発していた
・アドミニストレーションとは、経営難に陥った企業の事業継続や売却を目指し、専門の管財人が管理する法的制度を指す
・報道によると、英国政府や公的機関が同社に投じた約7,670万ポンドの公的な資金が損失となる可能性がある
・同社は低炭素燃料を使用する環境配慮型のロケット開発を進めていたが、資金繰りの悪化が表面化した
・直近では主要な組み立て作業の進捗をアピールしていたものの、開発の遅延や資金調達の失敗が重なったとされる
・スコットランドの宇宙産業ハブ構築に向けた中核企業として期待されていたが、事業継続は極めて厳しい状況にある
・今後は管財人のもとで、知的財産や資産の売却、あるいは新たな出資者による買収の可能性が探られる見通しである

【編集部コメント】

スコットランドを拠点とする宇宙開発の旗手であったオーベックス社の経営破綻は、英国の宇宙戦略に大きな衝撃を与えています。多額の公的資金が投入されていたことから、政府による新興企業への投資判断の妥当性について議論が加速しています。民間ロケット開発に伴う高いリスクと、打ち上げ拠点の維持という課題が浮き彫りになった一環として位置付けられます。

【出典情報】

公式リリース:なし

参照情報(報道)
STV News – More than 100 jobs lost as Scots space rocket company enters administration
https://news.stv.tv/north/scots-space-rocket-orbex-company-enters-administration

The Independent – British space rocket company enters administration with more than 100 jobs lost
https://www.independent.co.uk/news/science/orbex-administration-space-rockets-flights-b2923666.html