【要点】
・中国の宇宙関連機関および研究チームは、軌道上に「宇宙データセンター」を構築する構想や計画を公表した
・本計画は、衛星が取得した膨大なデータを地上に送る前に、宇宙空間で直接処理・保存・管理することを目的とする
・複数の小型衛星が連携して演算を行う「AI衛星スウォーム(群)」の試験を実施し、検証を進めていると報じられた
・スウォームとは、多数の衛星が自律的に通信し合い、分散型コンピューターのように機能する仕組みを指す
・最新のAIモデルの応用により、深宇宙探査における自律的判断能力の向上が想定されている
・宇宙空間でデータを処理することで、地上との通信帯域の制約緩和やリアルタイム性向上を目指す
・月探査や火星探査など遠距離ミッションでの自律運用基盤整備を視野に入れている
・将来的には商業衛星向けの計算リソース提供といった構想にも言及されている
【編集部コメント】
宇宙空間でのデータ処理構想が各国で進む中、中国も国家主導で衛星スウォーム型の計算基盤を模索している点は注目されます。大規模衛星群を統合的に運用できる体制は同国の強みであり、宇宙エッジコンピューティング分野での主導権確保を狙う動きと捉えられます。将来的な惑星間通信や軌道上経済圏の形成を見据えた長期戦略の一環と考えられます。
【出典情報】
公式リリース:なし
参照情報(報道)
Orbital Today「China lays out its plan to develop a space-based data centre」
https://orbitaltoday.com/2026/02/20/china-lays-out-its-plan-to-develop-a-space-based-data-centre/
CGTN「Scientists push the limits of deep space exploration with new AI model」
https://news.cgtn.com/news/2026-02-21/Scientists-push-the-limits-of-deep-space-exploration-with-new-AI-model-1KWpJ3cxTxe/p.html
Space Daily「China tests AI satellite swarm for space-based computing」
https://www.spacedaily.com/reports/China_tests_AI_satellite_swarm_for_space_based_computing_999.html