【要点】

・2026年2月17日、ポーランド政府は宇宙産業の成長を牽引するための新宇宙活動法案の施行に向けた進捗を公表した。
・本法は民間事業者の法的責任範囲を明確化し、国家による損害賠償の制限や支援体制を規定することで事業リスクの低減を図る。
・ポーランド宇宙庁(POLSA)の権限を強化し、宇宙物体の登録プロセスをデジタル化することで行政手続きの効率化を推進する。
・ベンチャーキャピタル(VC)やディープテック企業の投資予見性を高め、スタートアップへの資本流入を促す法的基盤を構築する。
・欧州連合(EU)の宇宙規制および国際的なスペースデブリ低減ガイドラインに準拠した運用基準を国内法に統合する。
・宇宙アセットの打ち上げや軌道上サービスに関する認可手続きを簡素化し、民間主導の技術実証を支援する環境を整備する。
・地政学的リスクを背景に、欧州の防衛および宇宙サプライチェーンにおけるポーランド企業の役割拡大を後押しする。
・報道によると、法整備を通じて2030年までにポーランドの宇宙経済規模を現在の2倍以上に拡大させる国家目標を掲げている。

【編集部コメント】

ポーランドによる宇宙法整備は、同国が欧州の宇宙サプライチェーンにおいて下請けから戦略的パートナーへ昇格するための重要な法的インフラである。法的安定性の確保は、長期的な資本投下を必要とする宇宙ビジネスにおいて投資家を誘致する最大の武器となる。中東欧の技術ハブとして、同国の民間宇宙投資が加速するインパクトに注目したい。

【出典情報】

公式リリース
なし
参照情報(報道)
New space law in Poland opens new chapter for VC and deep tech(Brandsit)
https://brandsit.pl/en/new-space-law-in-poland-opens-new-chapter-for-vc-and-deep-tech/
Sejm passes law on space activities, registration of space objects(Warsaw Business Journal / wbj.pl)
https://wbj.pl/sejm-passes-law-on-space-activities-registration-of-space-objects/post/148846