【要点】
・インド政府は、内閣安全保障委員会(CCS)の承認を受け、52基で構成される新たな軍事監視衛星コンステレーション計画を推進していると報じられた。
・中国やロシアによる対宇宙能力の増強を背景に、宇宙領域での状況把握能力を強化する狙いがある。
・従来の大型衛星中心の構成から転換し、分散型の低軌道(pLEO)アーキテクチャを採用する方針とされる。
・複数衛星による高再訪観測能力を確保し、広域監視体制の強靭化を図る。
・衛星には光学およびレーダー系センサーが搭載される見通しで、全天候型の監視能力向上が想定されている。
・一部衛星が機能停止した場合でも運用を継続できる分散設計により、国家防衛インフラのレジリエンスを高める。
・iDEXの枠組みを活用し、民間企業に対して安全な衛星間通信などの技術開発を委託する動きも進んでいる。
・本計画は、インドの宇宙安全保障戦略および宇宙政策強化の一環として位置付けられている。
【編集部コメント】
インドが「52基」という具体的数値を掲げ、分散型監視網の構築に踏み出したことは、宇宙を「争われる領域」として再定義した戦略的転換を示す。特にpLEO型アーキテクチャへの移行は、単一高価値衛星への依存を避けるレジリエント設計であり、抑止力の実効性を高める合理的な選択である。民間企業を巻き込んだ技術開発は、インド宇宙産業の高度化と防衛力強化を同時に推進する動きと評価できる。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
India Accelerates Military Space Architecture Amid Rising Orbital Weaponization Risks(SatNews)
https://news.satnews.com/2026/02/16/india-accelerates-military-space-architecture-amid-rising-orbital-weaponization-risks/
India to launch 52 military surveillance satellites under Rs 26,000 crore programme to bolster national security(Swarajya Magazine 相当内容)
https://swarajyamag.com/defence/india-to-launch-52-military-surveillance-satellites-with-night-time-imaging-under-rs-26000-crore-programme-to-bolster-national-security