【要点】
・三井住友ファイナンス&リース(SMFL)およびSMFLみらいパートナーズは2026年2月20日、Astroscaleとの間で覚書を締結したと発表した。
・人工衛星の二次利用マーケットの創出を目的とし、軌道上サービスと連携した新たなビジネスモデルの検討を開始する。
・Astroscaleが提供する衛星寿命延長や燃料補給などの軌道上サービスを活用したオペレーティング・リース事業の可能性を探る。
・従来の使い捨て型モデルからの転換を図り、宇宙空間における循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現を目指す。
・SMFLグループが有する航空機等の動産リース事業の知見と、Astroscaleの近接運用技術(RPO)を組み合わせた事業スキームの構築を検討する。
・衛星の点検、修理、機能向上、デブリ除去などを含む持続可能な宇宙資産運用の枠組みづくりを視野に入れる。
・軌道上の資産価値を中長期的に維持・活用する金融モデルの確立を目指す。
・宇宙産業への新規参入や投資を促進する仕組みの構築も検討対象とする。
【編集部コメント】
SMFLとAstroscaleの提携は、人工衛星を「消耗品」から「リース・二次利用可能な動産」へと変貌させる極めて野心的な試みである。これまで衛星の資産価値は打ち上げ後に消失する傾向にあったが、軌道上サービスによる寿命延長や機能更新が可能になれば、航空機リースのような高度な金融スキームが宇宙領域でも成立する。日本の金融資本と技術力が結びつくことで、宇宙産業の持続可能性と投資効率を劇的に改善する先駆的なモデルケースとなるだろう。
【出典情報】
公式リリース
人工衛星の二次利用マーケットの創出に向けたアストロスケール社との覚書締結について(三井住友ファイナンス&リース株式会社)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000084204.html
参照情報(報道)
SMFLとアストロスケール社が人工衛星の二次利用マーケット創出に向け覚書を締結(VOIX)
https://voix.jp/business-cards/smfl-astroscale-memorandum/