【要点】

・宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2026年2月19日、新型宇宙ステーション補給機HTV-X 1号機の国際宇宙ステーション(ISS)離脱日時を発表した。
・離脱予定時刻は日本時間2026年3月7日午前2時05分頃とされ、約4カ月のISS滞在を終える見通しである。
・離脱後の機体は、新たに設定された約3カ月間の技術実証ミッションフェーズへと移行する。
・超小型衛星放出(H-SSOD)では、ISSより高い高度500kmへ上昇し、日本大学の衛星Ten-Koh 2を放出する計画である。
・世界初の実験となるMt.FUJIでは、地上からのレーザー照射により宇宙機の姿勢運動を精密に推定する。
・展開型軽量構造実証(DELIGHT)を通じ、将来の大型宇宙構造物構築に不可欠なパネル展開技術を検証する。
・HTV-Xは従来のこうのとりに比べ、輸送能力向上に加え、最大1.5年の軌道上飛行が可能な拡張性を備えている。
・本ミッションの成果は、将来の月探査に向けたゲートウェイへの補給や宇宙太陽光発電の実現に活用される。

【編集部コメント】

HTV-Xは単なる補給機を超え、自律的な軌道上実験プラットフォームとしての進化を遂げた。特にISS離脱後の長期飛行と高高度での衛星放出は、従来の補給機にはなかったビジネス的・技術的な付加価値である。高度な姿勢制御技術や大型構造物の展開実証は、将来の宇宙インフラ構築における日本の優位性を決定づける重要なステップといえる。

【出典情報】

公式リリース
新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の国際宇宙ステーション離脱日時の決定(宇宙航空研究開発機構)
https://www.jaxa.jp/press/2026/02/20260219-1_j.html

参照情報(報道)
JAXAが新型補給機「HTV-X」1号機のISS離脱予定日時を発表 離脱後は技術実証ミッション実施へ(sorae)
https://sorae.info/space/20260219-htv-x1.html

「HTV-X」1号機、ISSから3月7日離脱 4つの技術実証ミッション実施(マイナビニュース)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20260220-4148195/