【要点】

・ジャパンディスプレイ(JDI)と米Kymeta Corporationは、次世代衛星通信アンテナ向けガラス基板の共同開発および量産供給で合意したと発表した。
・JDIが培ってきた液晶ディスプレイ用TFT(薄膜トランジスタ)技術を応用し、ガラス基板上に微細な液晶素子を形成する。
・Kymetaの電子制御式メタサーフェス技術と統合し、機械的な駆動部を持たない平面型アンテナを実現する。
・電波の位相を電子的に制御することでビーム走査を行う構成であり、低軌道(LEO)衛星通信の拡大に伴うモビリティ向け需要を見込む。
・JDIはディスプレイ市場の成熟を背景に、非ディスプレイ分野への展開を掲げる「METAGROWTH 2026」戦略を推進している。
・本合意は、ディスプレイ製造基盤を宇宙・通信インフラ領域へ展開する取り組みの一環となる。

【編集部コメント】

本件は、ディスプレイ向けTFT技術を衛星通信アンテナ部材へ転用する産業横断型の動きといえる。
LEO衛星通信の拡大に伴い、平面アンテナの量産性とコスト競争力は重要な要素となる。
既存製造ラインを活用した部材供給体制の構築は、宇宙通信インフラのサプライチェーン多様化という観点からも注目される。

【出典】
・ジャパンディスプレイ 公式リリース
https://www.j-display.com/news/release/detail/20260202165954.html

・ITmedia MONOist
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2602/19/news093.html

・Response
https://response.jp/article/2026/02/13/407364.html