【要点】

・United States Space Force(USSF)は静止軌道(GEO)における衛星への燃料補給サービスの実現に向け、情報提供依頼書(RFI)を発行した。
・本施策は「持続的な宇宙機動(SSM)」戦略の一環であり、衛星の寿命延長ではなく、軌道上での自由な機動能力確保を主眼とする。
・宇宙軍は民間企業に対し、燃料補給車両(SRV)の技術的実現可能性や商用サービスの提供能力に関する詳細な回答を求めている。
・対象となる技術には、自律的な接近・ドッキング、インターフェースの標準化、および高精度な燃料移送技術が含まれる。
・補給対象の衛星が燃料補給に対応していない場合でも、外部から推進剤を供給する革新的な手法についても模索している。
・宇宙軍はこれまで使い捨てが前提だった衛星運用を、再補給可能な持続的運用モデルへと転換させることを目指している。
・民間セクターの投資を誘発するため、政府がアンカーテナントとしてサービスを購入する枠組みも検討材料となっている。
・本要請を通じて、宇宙ドメインにおける脅威への即応性を高め、米国の技術的優位性を静止軌道全域で維持する狙いだ。

【編集部コメント】

宇宙軍が求める燃料補給は、単なる延命ではなく「戦術的な機動性」の確保である点が極めて重要だ。軌道上での燃料補給が実用化されれば、燃料消費を気にせず回避行動や軌道変更が可能になり、宇宙資産の防衛能力は飛躍的に向上する。これは宇宙空間のロジスティクスを根本から変え、新たな商用市場を創出する契機となるだろう。

【参照情報】
公式リリース
RFI: GEO Refueling Vehicles for Sustained Space Maneuver
https://fbodaily.com/archive/2026/02-February/15-Feb-2026/FBO-07716156.htm
参照記事
Space Force Seeks Market Answers on In-Orbit Refueling
https://www.ekhbary.com/news/space-force-seeks-market-answers-on-in-orbit-refueling-886-2.html