【要点】

・米国航空宇宙局(NASA)はArtemis IIの上段(ICPS)を修理対応のため移動させた
・Kennedy Space Center内の組立施設に戻し、ヘリウム流量の問題を調査する
・ICPS(Interim Cryogenic Propulsion Stage)のバルブ周辺で異常が確認された
・ヘリウムはエンジンの加圧や姿勢制御系の動作に用いられる
・不具合の解消を優先し、飛行時リスクの低減を図る措置として実施した
・本ミッションは有人による月周回飛行を目指すArtemis計画の重要局面に位置づけられる
・現時点で打ち上げスケジュールへの影響は精査中としている
・NASAは原因究明と必要な部品交換を行い、安全基準の維持を図る

【編集部コメント】

有人ミッションでは推進系や加圧系の不具合が重大事故につながり得るため、打ち上げ前に問題を特定して対処する判断は重要だ。ICPSのヘリウム系統の問題は、SLS(Space Launch System)級の大型システムで信頼性確保が難題であることを示す一例といえる。Artemis計画のタイムラインへの影響が注視される一方、徹底した安全性追求が成功の前提となる。

【参照情報】
公式リリース
NASA Artemis II Rocket Returns for Repairs
https://www.nasa.gov/blogs/missions/2026/02/25/nasa-artemis-ii-rocket-returns-for-repairs/
参照記事
Artemis II undergoes upper stage repairs at Kennedy Space Center after helium flow issue
https://www.primetimer.com/features/artemis-ii-undergoes-upper-stage-repairs-at-kennedy-space-center-after-helium-flow-issue