【要点】
・米国航空宇宙局(NASA)はArtemis IIのSLSロケットを組立棟(VAB)へ戻す準備を開始した
・上段のICPSで確認された技術的課題への対応を優先する
・打ち上げ台での作業ではなく、より適した環境での点検・修理を行う方針を示した
・有人ミッションで求められる安全性確保の観点から、慎重な手順で対応する
・ICPSのヘリウム系統などに関連するコンポーネントの状態を詳細に調査する
・ロールバックに伴い、打ち上げ準備スケジュールに影響が出る可能性がある
・地上設備との接続を解除し、ロケット本体を牽引してVABへ移動させる
・NASAは品質管理と安全性確保を重視し、原因究明と必要な対策を進める
【編集部コメント】
SLSのロールバックは運用上の手間が増える一方、有人ミッションでは不確実性を下げる判断が重視される。NASAが打ち上げ前に上段の課題対応を優先したことは、リスク管理の観点から妥当な手順といえる。原因特定と修理が計画通りに進めば、今後のArtemis II準備を安定させる材料となる。
【参照情報】
公式リリース
NASA Troubleshooting Artemis II Rocket Upper Stage Issue, Preparing to Roll Back
https://www.nasa.gov/blogs/missions/2026/02/21/nasa-troubleshooting-artemis-ii-rocket-upper-stage-issue-preparing-to-roll-back/
参照記事
NASA preparing for Artemis 2 rollback to fix upper stage problem
https://spacenews.com/nasa-preparing-for-artemis-2-rollback-to-fix-upper-stage-problem/